田畑に寄り添う家-大津

住まいのコンセプト

住まい手はご夫婦と小さな女の子と男の子の四人家族。この地域で生まれ育ったご主人の思いは、農業を続けるお父さんと共にこの地に根を下ろし、暮らしを受け継いでゆきたい、と言うことでした。お父さんが手をかけていらっしゃる田畑に囲まれ、土の匂いや風、季節の移り変わりを感じながら暮らして頂きたいと、大きな開口部を数多く設けましたが、夏の暑さからは深い軒が日陰を創りだし、快適に過ごせます。お掃除が好きで片付け上手な奥様ですから、家の端から端を見通せるシンプルなプランですっきり仕上がりました。(設計士:市川由美子)
庭続きに田畑がある立地からイメージして作った土間空間。縁側の役目も担います。
土間からつづく階段も特徴的です。2Fからも来客を確認できます。
奥様の一番のお気に入りである物干部屋。暖かい陽射しを受けて冬場でもよく乾いて、重宝いただいています。
はんなり落着く和室も、大きな襖を全開するとリビングとつながります。
2階は今のところオオープン空間。端から端まで続くロフトは、子供の格好の遊び場になるはず。

設計期間2005年8月末から2006年2月
工事期間2006年3月末から2006年9月末
構造規模木造2階建て
床面積1階:77.09㎡   2階:77.09㎡
延床面積:154.18㎡(46.6坪) (ロフト・バルコニー別)
仕上げ屋根・・・本瓦葺き
外壁・・・杉羽目板張り キシラデコール塗り
     上部:ラスモルラル下地リシン吹付け
内部床・・1階:栗フローリング、柿渋塗り/2階:杉板張り
内部壁・・1階:タナクリーム塗り/2階:エコクロス張り
天井・・・1階:Jパネル表し/2階:杉野地板表し