今回訪問するお住まいは「田畑に寄り添う家-Sさんのご自宅」です。
Sさんは農業を営むおじいさんの畑の一角に、お住まいを建てられました。
ご家族はどこでどんな風に過ごすのだろう?設計士、住まい手、お互いに実際の暮らしを細部に渡ってイメージしながら、暮らしやすい住まいのかたちをじっくり時間をかけ、話し合って完成したお家です。
「何よりも子どもたちがのびのびと育つように」Sさんのそんな想いは、大きな土間のある家になりました。土間は、内と外の中間のような存在。自然の清々しい風を感じられ、あたたかな陽の光が差し込む空間は、子どもたちの格好の遊び場となる他、訪れた人をもてなす、人がつながる空間でもあります。
家が出来た当初は小さかった子どもさんたちも、すっかり大きくなりました。
そんなSさんの、今の暮らしを久しぶりに見学させていただきました。
自然の恵みを味わう暮らし
Sさんのお住まいの二階の窓からは、おじいさんが大切に世話をされている畑や柿の木が見渡せました。人参にトマトにグリーンピース…。たくさん野菜が穫れた日には収穫物をおすそ分けしてもらうそうです。これもまた、こちらのお住まいの最大の特徴ですね。いつもとれたての野菜があったならお母さんのお料理も楽しくなりそうです。子どもさんたちと一緒にキッチンに立つ日が私も今から楽しみです。
こだわってつくったところ ・・・今の暮らし心地はいかがですか?
◆ 自然素材にこだわった柿渋染めの床…徐々に色が変わり味わい深さが増してきました。こちらは床暖房、一度暖まると長時間暖かさを保持してくれるので電気代もコンパクトにおさえられているそうです。
◆ リビング…土間にある大きな窓からは西日が差し込んで床をやさしくあたためてくれます。今はここで子どもさんたちが気持ち良さそうにお昼寝するのだとか。
◆ 土間…自転車や外で使う玩具、長靴など外に置くと汚れたり痛みが心配ではあるけれど、室内には入れられないものを置けるとのことで、便利に使われていました。
◆ 物干部屋…窓が大きく陽の光がたっぷりと差し込むので洗濯物がよく乾いてとっても助かっているとのこと。洗濯物が乾きにくい梅雨や冬の時期にとっても重宝しているそうです。
◆ 間取り…以前とはうって変わって生活動線が良くなった広い空間も、お掃除好きの奥さんによりどこも竣工したばかりのようにとてもきれいに保たれていました。
住まい手からのメッセージ
ー これから住まいをつくる方へひとこと ー
こだわりを持って家づくりに関わったおかげで、住んでみるとさまざまなところで心地よさを実感しています。『もっとこうすればよかった…』と後悔することもなく、私たちらしい暮らしができている気がします。Sさんご家族DATA 夫・妻・子ども2人(女の子・男の子)
お住まい訪問を終えて
Sさんのお住まいは、もともとおじいさんが大切にしていた畑の一部に建てたられたことで、離れて住んでいても、家族みんながつながっているように感じられるお家です。
そんな、愛情が育める住まいと暮らしで、子供たちもきっと、大きくなっても家族の絆を大切にしてくれるだろうと思っています。>>> Sさんのお住まいの施工事例を見る